ふかふかの布団で眠り、快適な夜を過ごしたメンバーたち。今日はテントの撤収や朝食の準備・片付けが必要ないので、いつもより遅めの起床となりました。7時過ぎには全員が食卓に集まり、おいしい朝食をいただきました。朝食後には準備を素早く整え、8時30分前には宿泊地を出発しました。
今日の徒歩行距離は初日とほとんど同じ約15km。初日は「足が痛い…」「休憩したい…」と言葉をもらしていたメンバーたちですが、足取りも軽く、順調にゴールの熊本城までの歩みを進めていきます。さらにメンバーのカナメは自分の荷物に加え、スタッフが背負っている補給用の水4Lを背負ってくれました。しかし、最終日という寂しさもあるのか、いつもは聞こえてくる歌声やにぎやかな話し声はあまり聞こえてきません。熊本城に近づくにつれ、「100マイル終わっちゃう」「また会えるかな」と早くも別れを惜しむ会話が飛び交いました。
熊本城まで残り3kmほどとなった休憩場所で嬉しいお出迎えが。両ルートで出会った、自転車で九州を周っている西川昌徳さんと仲間たちでした。我々が通る地域に宿泊しているため、本日ゴールの100マイルメンバーたちの激励に駆けつけてくれました。数日前に言葉を交わした同年代の仲間に会い、顔が明るくなるメンバーたち。一緒に話をし、写真を撮ったところで再びゴールの熊本城を目指します。
一方、熊本城の加藤神社では、11時半前にすでに数名のご家族の姿がありました。そして正午過ぎには全てのご家族が揃い、メンバーたちの帰りを待ちます。
そして12時40分、大きな荷物を背負ったメンバーたちとスタッフが全員で手をつなぎ、姿を現しました。家族と11日ぶりに顔を合わせて嬉しそうな者、少しよそよそしくしている者、反応がばらばらなのは毎年のこと。家族との再会を喜んだところで場所を移し、みんなで食べる最後のお昼ごはんの時間にします。メニューは大ちゃんがつくってくれた「即席スペシャルサンド」。みんなあっという間に完食してしまいました。
最後にスタッフ、メンバーで輪になり、100milesAdventureの感想を述べます。その後、荻田さんの「解散」の号令をもって100milesAdventure2023第2ルート、同時に100milesAdventure2023の全行程が完結しました。
高校生スタッフ・松村和奏
8月2日に福岡タワーをスタートし、8月12日に長崎平和公園へゴールした第1ルート。そのバトンを受け取り、同じ場所を8月15日にスタートし、今日8月25日に熊本城・加藤神社へ到達した第2ルート。2ルート計約360km、22日間に及ぶ旅が終わり、福岡タワーから熊本城までのルートが無事つながりました。
猛烈な暑さと台風。第1ルートは天候に翻弄され、ルートの変更も余儀なくされましたが、第2ルートでは、局地的な雨に降られることはあったものの、念願のフェリー乗船もでき、順調に前進することができました。
また今年は例年以上にOB/OGスタッフが多く、我々主催者にとってもチャレンジの回となりました。第1ルートは高校生だけで5名、第2ルートでは瞬間的に、スタッフの数が子ども達の数を上回ると言うこともありました。正直、この光景は少々異様だったと思います。
それでも100milesAdventureの特徴の一つである「過去の参加者がスタッフになり、両方の立場を経験する」を優先し、希望する者は全員参加してもらうことにしました。そして今、それは間違いでなかったと実感しています。
特にスタッフとしての参加が初めてだったOB/OGは、小学6年生時に想像していた「スタッフ仕事」とのギャップに、側から見ていても明らかに困惑している様子でした。その日のゴールに向かい、ただただ歩くだけだった当時。その裏でサポートスタッフが何をしていたのかを、ここで初めて知ることになるのです。
今回がスタッフ初経験だったOB/OG達は、おそらく「完全燃焼」とは思えていないでしょう。後悔や反省もあると思います。しかし初めから上手く出来るほど簡単なものではありません。そして今後、彼らの力が必要になる時が必ず来ます。その時には、また力を貸してほしいと思っています。
最後になりますが、今年も大変多くの皆様から沢山の応援、ご支援をいただき、誠にありがとうございました。また今回も変わらず、開催に際し積極的にご協力をいただきました協賛社様にも、この場をお借りして御礼申し上げます。
そして同じく毎年のことではございますが、我々を信頼していただき、大切なお子様を託していただいたご家族の皆様には、改めて心より感謝いたします。期間中、我々の状況を知られるのがこの日記のみ。にもかかわらず、更新が日を跨ぐことも珍しくなく、ご迷惑をおかけしましたことをお詫びいたします。また酷暑や荒天などの面でも、大変なご心配をお掛けしたことかと思います。それでも皆様からのご理解とご協力があったからこそ、こうしてゴールを迎えることができました。本当にありがとうございました。
2012年に産声をあげたこの100milesAdventure。来年の参加者とは、同級生になります。果たして、どんなメンバーが集まるのでしょうか?
「100milesAdventure2024」もお楽しみに!
また1年後に会いましょう!
100milesAdventure・栗原慶太郎
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ハルテ定員 (日曜日, 27 8月 2023 11:11)
今年は九州で開催!!
毎日ワクワクしながら日記を拝見させて頂きました。
参加者メンバーのみならず、今回はOB・OGの活躍が光ってました。
日記も参加した経験からの目線で良かったです。
この100milesAdventureの経験がだんだんと大きな輪になって広がっていく。素晴らしいです。
今後がますます楽しみです。
スタッフの皆さまお疲れ様でした。
今年も元気をもらいました。
ありがとうございます。